胃痛を治すためには原因の特定が最も重要
胃の痛みは多くの人が抱えている問題。
そして、ほとんどの人は、
1.病院へ行く
2.薬局で薬を買う
3.落ち着くまで様子を見る
という方法を取ります。
一旦は治まったとしても、何度となく同じような痛みに苦しむことは多いものです。
そこで、胃痛を再発させないコツとして、原因の特定が重要だということについて、お話していくので、最後までお読みいただけると、ご自身でも胃痛の原因を病院へ行くことなく特定することができるようになります。
原因が特定できてしまえば、改善は意外と簡単にできてしまいますので、ぜひ習得してみてください。
まずは、こちらの動画から視聴してみてください。
胃は、食事で取り入れたものを細かくするための消化活動を行う場所になります。
何を取り入れるかにより、消化活動の激しさは変わりますが、おおむね頑張って活動しなければ食材を身体に必要な栄養素の状態にすることはできません。
そのため、活発に活動することができる交感神経により活動する臓器として有名です。
その胃に痛みが出てしまう要素として以下5つのパターンがあります。
1.食事の前後
2.ストレスの前後
3.睡眠の前後
4.運動の前後
5.何もしていない時
これら以外は、基本的にありません。
食事の前後には、以下のようなことがあります。
1)空腹が続いた
2)食欲なく食事を取った
3)いつもより多く食べた(飲んだ)
4)いつも多く食べて(飲んで)いる
5)いつもより早く(噛まずに)食べた
6)いつも食事が早いと言われる
7)ダラダラ長時間食べた(飲んだ)
このような食事は、胃酸の出方を左右させたり、胃に負担をかける行為になります。
そのため、胃を痛めるリスクが高くなると言えるのです。
ストレスに関しては、人それぞれ何に反応するかはわかりませんが、基本的な考えとして、ストレスとは、感情が動くものと言えます。
特に感情が興奮すればするほど交感神経が強く作動します。
そして、交感神経と胃酸というのは、ほぼ同時に機能するようになっています。
ただし、そこに、筋肉の興奮が加わっているときには胃酸が出なくなります。
要するに、ストレスを受けている状況が運動中であれば、胃痛になるリスクは低く、運動していない時には、胃酸が出てしまい胃痛が起きるリスクが高まってしまいます。
なぜなら、胃痛の多くは、胃酸によって胃壁を溶かした結果だからです。
もちろん、胃酸は食材を溶かすものなので、胃酸が出たタイミングで食事が取れれば問題は出ません。
しかし、ストレスに直撃されている瞬間に運動できるか食事を取れるかは、かなり難しいわけです。
そういう意味で、ストレスが胃痛の原因になることが多かったりするわけです。
ちなみに、どのようなもの事がストレスになるのか?
いくつか例を挙げておきます。
1)空腹時のコーヒー
2)食事を取らずに飲酒
3)嫌なことを言われた後
4)ストレス食い(飲み)
5)つらい思いをした
6)大変な経験をした
7)絶体絶命
などなど、上げたらきりがありませんので、あなたなりのストレスを想像してみてください。
睡眠は胃とは真逆の副交感神経が働くことで行えるものになります。
従って、睡眠前後に胃痛が起こることは基本的にありません。
ところが、多くの人が、
・寝ようとすると胃が痛くなる
・夜中に胃痛で目が覚める
・起床時に胃が痛く食欲がわかない
このような状況に陥っている人が多くなっています。
なぜ、このような現象が起こっているのでしょうか?
それは、睡眠を取るよりも交感神経を高めることの方を重視しなければならない状況にあるということ。
では、そのような状況はどのようなものなのでしょうか?
1)夕食から就寝までの時間が長く就寝前にお腹が空いて胃酸が出てしまう
2)落ち着いて寝ようとすると、今日起きた嫌なことや明日の大変な状況を思い浮かべ交感神経が高まってしまう
3)悩みや心配事が多く、いつも考えている状況のため寝ていても脳が活動状態になってしまい交感神経が活動してしまう
4)睡眠時間が少ない、もしくは睡眠の質が悪く消化活動が終わらないのに起床しなければならない
5)普段の呼吸が浅くなりすぎ副交感神経を活動できない身体になり不眠症になっている
6)勉強や仕事ばかりで一定の姿勢を続けることで筋肉が固まる事でも緊張状態となり交感神経が活動しやすくなる
このように、交感神経を活動しやすい条件がそろっている中で睡眠を取っても、質の高い睡眠は得られません。
そのため、睡眠中であっても交感神経が活動し、胃酸を分泌してしまうのです。
当然ですが、睡眠中に食事はできませんので、胃酸が胃壁を溶かし胃痛を作ってしまうのです。
運動は、
1)筋肉に力を入れて太くしたり力を増したりする筋トレ
2)固まった筋肉を緩めるストレッチ
3)流れにくくなった血流を呼び起こすための体操
の組み合わせで成り立っています。
運動=スポーツ
という価値観を持たれている人もいますが、あくまでもスポーツは競技です。
誰かと、何かと、戦う運動になりますので、一般的な人は通常の運動以外は行いません。
基本的には筋トレは交感神経。
ストレッチと体操は副交感神経を活動させるために行う運動になります。
ところが、なかなか治らずに苦しんでいる人ほど、早く何とかしたいと思っているため、ストレッチでも体操でも頑張って行ってしまいます。
頑張れば力が入ってしまうものです。
力が入ればおのずと交感神経が活動してしまいます。
すると、胃痛が起きやすい状態になってしまうのです。
そういう意味で健康に良さそうな運動であっても胃痛の原因となりうるわけです。
例えば、
・空腹で食欲がわいているのに運動でごまかそうとするときがある
・適度な運動はやっているが力を入れる運動しかしない
・運動した後の疲労回復をせずに筋肉が固まるような生活をしている
・学生時代に体育会で鍛えた身体を社会人になって動かしていない
・運動不足解消のために歩くことはしているが歩いた疲労を回復させることはしていない
・運動はしたくないと休日は外出することが多く長時間歩いていることが多い
このような行動を取っている人は、筋肉を動かす機会はあったとしても、疲労回復をやらない人が多いような気がします。
筋肉は普段柔らかいものでなければなりません。
力を入れていないのに固まった筋肉であれば、常に交感神経が活動しやすくなり、いつでも胃酸が出やすくなります。
胃痛の原因が筋肉から起きている可能性についても考えておきましょう。
最後に、何もしていないのに、胃痛が起こるという人がいます。
このような場合には、
1)胃が冷えている
2)食べ方が胃に負担を与えている
3)食事制限をかけることがある
4)薬やサプリメントを飲んでいる
5)コーヒーを飲むことがある
6)玄米食である
7)睡眠時間が短い
8)休日と平日の生活サイクルが違う
9)時間があると何時間でもダラダラしてしまう
10)ついついつまみ食いをしてしまう
などなど、他愛もないことと思われるようなことを日々行っていて、自律神経を狂わせていたりすることが多々あります。
胃痛になる原因を知った上で、あなたならではの胃痛の原因を見つけてみてください。
治す方向性としては、その原因を一時的に止めてみましょう。
1週間程度止めてみて胃痛が止まるようであれば、ほぼほぼ正解です。
あとはストレスにならないやり方で胃痛を出さない程度に原因を取り扱っていきましょう。