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自律神経を整える治療法に鍼灸が最も適している理由

自律神経を整える治療法に鍼灸が最も適している理由

自律神経と鍼灸の関係。

そもそも鍼灸ができた時代には、自律神経という言葉も存在も知っていた人はいなかったと思います。

もちろん、自律神経の研究をスタートしたのが1800年代後半と言うことですので、歴史が違いすぎます。

ただし、中医学では、自律神経を知る前に陰陽を使って身体を分けて考えていたので、自律神経の捉え方の初期は中医学にあったのかもしれません。


1.現代医療で頭痛が治りにくくなっている理由

陰陽で見るツボの状態は、陰が副交感神経、陽が交感神経と捉えることができるわけです。

陽が満ちていて、陰が不足状態を表していることからも

陽には多すぎる部分を瀉法で減らし
陰には足りないところを補法で補う。

これが最もスタンダードな鍼灸治療になります。

要するに、交感神経が高ぶっているときには鍼の刺激を入れ

副交感神経に傾いている人にはお灸で補うことが重要だとされています。


2.頭痛を治したいだけなのにガンへの道へ

キュアハウス鍼灸治療院では、ほとんどの患者さんにお灸しかしていないのですが、

不思議なことに今はストレス社会と言われています。

ストレスに立ち向かうことで、交感神経を発動し興奮することで睡眠時間を削っていますが

患者さんは副交感神経の治療として補うためのお灸を行なっているのが現状です。

何年か前までさかのぼってみると、効果がある治療方法であれば少々痛みがあっても我慢できるという人が多かったものです。

しかし、ストレス社会によって弱い日本人を大量生産してきてしまったためストレスに立ち向かう交感神経を働かせるよりも

むしろストレスに対抗することなく端から負けを認め補法で補わない限り興奮して寝ることさえできていない状況になっています。

だからこそ、【あなたはどう生きていきたいのですか?】ということをたくさんの患者さんに聞くようになってきたのです。


3.病院で治らない頭痛の原因は些細なものが多い

自律神経を乱すための社会で生きているのだから、たまに体内から警報を受けてもひどくならない限り良いのではないでしょうか?

そして、最も自律神経を育てることに適しているのは経験を積むことです。

少し悪いことをして、その悪い状態を早期に回復させる。

この繰り返しをすることで、何が悪く何が良いのかの判断が取れるようになっていきます。

この判断は思考で行なうのではなく本能で行えるとよりよい状態と言えます。

思考で捉えると悪い状況をそのまま受け入れることになりますので、できる限り思考で考えないことが重要だったりします。


4.精密検査で引っかからず整体や鍼灸治療で治らない頭痛

少し難しい話になりましたが、難しいからこそ、医学も安定剤という逃げの戦略を使っているのです。

逃げというのは根本解決になっていないのを知っていて、患者さんが良ければそれでいいというスタンスです。

要するに、安定剤では何も治っていないのに、患者さんはそれでも受け入れてくれる。

より楽な道を進む選択をすることで安定剤を合法化しているわけです。

とは言っても、病院も製薬業界も助かっているのですから良いのではないでしょうか?

もっと言うならば、患者さんが満足している間はこれでいいのです。

そのうち問題提起をし始める人たちが出てきますが、日本はいつの時代も後出しじゃんけんの国民性があるので、そういうものなんだと捉えていくしかありません。

知っている人だけが本当の意味で治ることを認識していればそれで良いのではないでしょうか?


まとめ

自律神経という言葉がなかった大昔にも、自律神経の交感神経と副交感神経のように陰陽の二つに分けて考えていく医学がありました。

鍼灸はこの陰陽理論を最大限活用して身体を整えていく医学です。

現代医療のように以上だから取り除こうとか足りないから人工物を入れようということではなく、今ある身体を活用するために何をどうすればいいのか?

これが、中医学のだいご味なのではないでしょうか?

そして、自律神経の問題があるからこそ、陰陽で見ていく中医学が最も強みを発揮するのだと思います。

だからこそ、今の時代に鍼灸はマッチしていると考えています。