自律神経が乱れると不眠になる?睡眠が乱れると自律神経失調症になる?
自律神経が乱れると不眠になる?睡眠が乱れると自律神経失調症になる?
自律神経の乱れと睡眠の問題はどっちが先?
睡眠の時間が日々まちまちになると自律神経失調症になりやすいものです。
逆に、自律神経失調症になると自律神経が乱れてしまい不眠症になることが多いのです。
じゃあ、どっちが先に起こっているの?というと、
『どちらから先でも起こりえるもの』
というのが答えになります。
なぜならば、睡眠というのは副交感神経の仕事だからです。
普段から交感神経を使うことが多ければ副交感神経が育たないため、長時間睡眠をとることが苦手な身体になります。
また、日によって日勤、夜勤が入れ替わるお仕事の場合、交感神経が働いている時間帯と副交感神経が働いている時間が日々変わってしまいます。
すると、自然の流れで機能する自律神経が混乱していきます。
昨日仕事で交感神経を働かせていたのに、今日は副交感神経を働かせて寝ようとしている。
このような生活が続くと、自律神経が乱れ始めます。
これが不眠症の原因になっていきます。
ここで、不眠症と睡眠障害の違いについてお話しておきましょう。
不眠症になるかどうかは、病院で診断されてはじめて自分は不眠症なんだと気づく人が多い。
夜中に目が覚めてしまう中途覚醒や、朝早く起きてしまう早朝覚醒は、常識的に年を取ったいわゆる老化現象として片づけてしまいます。
よって、病院へ行くとしたら寝ようとしているのに眠れない入眠障害で病院を受診することが多いと思います。
だからこそ、入眠剤や睡眠導入剤が使われることが多いのです。
それでも睡眠がとれない場合に睡眠薬を処方されることが多いのではないでしょうか?
もちろん、安定剤で眠れるようになる場合もあります。
常に興奮状態の交感神経優位型であっても、うつ病や引きこもりで常に家でゴロゴロしている副交感神経優位型であると、
交感神経と副交感神経の入れ替わる機会がありません。
睡眠は交感神経と副交感神経の入れ替わりで、眠れるようになるわけです。
寝付けない場合には、交感神経が副交感神経に切り替わらないということなので、安定剤を飲むことで、交感神経が副交感神経に切り替わり眠れるようになります。
ただ、薬で睡眠をコントロールしていると薬に身体が慣れてしまうことがあります。
すると、薬の効果を感じることもできず、自律神経も安定しないことから様々な症状が発症しやすくなるのです。
薬が効かなくなり不眠症が続いてしまうと、肉体はどんどん衰えていきます。
さらに、自律神経が活動しやすい生活に変えることは薬でコントロールすることに慣れている人は基本的にしません。
そのため、ものの考え方や行動パターンは日々、何も変わらないままになってしまいます。
だからこそ、キュアハウスでは、日々どのようなタイミングでどのような活動をすると寝やすくなるのかをお伝えしながら施術しています。
もちろん、長年眠れていない場合には、体質化しているので、食事や運動を癖づけ身体全体を変えていく必要があります。
このようなことから、鍼灸だけでなく整体や運動療法、食習慣にも注意を促しながら、眠れるように誘導しています。
自律神経は、何も考えていなくても身体が自動的に体調を整えてくれる神経です。
なので、夜になると眠くなり日中の疲れをとるように身体は設定されているわけです。
ところが、朝まで遊びまわったり、受験勉強や残業などで徐々に睡眠を削り始めて大人になります。
すでに大人の人たちはそのような行動があたかも常識だと考えて年を取っていきます。
だからこそ、年齢と共に病気で苦しむことになるのです。
そういうことが起きないように、自律神経も睡眠も狂わすことなく育てていきましょう。