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便秘は自律神経の理解なく改善することはできない

便秘は自律神経の理解なく改善することはできない

自律神経の問題と便秘を別々に考える人が多いのですが、便秘はあくまでも自律神経失調症の一つの症状です。

なので、自律神経のことを深く理解しておかないと便秘対策になりません。

しかし、多くの人は自律神経は自律神経の対策で、便秘は便秘の対策をしてしまいます。

このような方法をとることが何ら不思議ではないという表情で行い続けています。

結果、いつまでも治らないわけです。

自律神経専門治療院を作り上げて一番来院数が多いのが、胃腸の問題です。

病院へ行っても治っていかないからです。

かといって、病院以外で胃腸が見れるところってどこ?

と考えると行動が止まり、専門医に見せるところで『これ以上は治らないのかも』と半ばあきらめてしまうのです。

特に便秘は、体質だから仕方ないと嘘のような理由で認めてしまっている人が非常に多く感じます。


1.便秘対策は世の中にたくさんある

便秘対策は世の中にたくさん出回っていますよね?

・下剤
・マグネシウム
・デトックス
・ファスティング
・腸もみ
・プルーン
・食物繊維

王道のものだけでもたくさん出てきます。

では、便秘の問題はいったいどこにあるのでしょうか?


2.便秘はどのようにして作られていくのか?

便秘は腸の中で起こります。

腸は口から入ってきた食材を胃で溶かしたものが流れてくる場所。

そこでさらに細かく溶かして、栄養素と廃棄物に分けていきます。

出来上がった栄養素は、小腸から血管内に。

血管内に入ってきた栄養素は赤血球によって身体の隅々にまで栄養が運ばれていきます。

運ばれた栄養素は、老廃物がたまった細胞と交換して、細胞を元気な状態に保ちます。

血管内に入らなかった栄養にならなかったものは糞便形成を行い大便として排泄されていきます。

しかし、ここの働きがスムーズでなかったら?

消化吸収がしっかりと行えていなければ?

栄養素を送り届ける場所の指示が出ていなければ?

糞便形成後の大便の動きがスムーズでなければ?

様々な問題で便秘となっていくのです。


3.体内で起こっていることを理解すると便秘の意味が変わってくる

小腸から得られた栄養素がいくら血管内に入ってきても、老廃物がたまっている細胞がなければ、栄養素を持っている赤血球は彷徨い続けるだけです。

また、老廃物がたまった細胞がいくつあったとしても、その場所を特定できていなければ、その老廃物を回収するような新陳代謝が生まれません。

このような結果が、コレステロール値に反映されていくわけです。

私はこのコレステロールのことを血管内の宿便と考えています。

ここまでの作業を、睡眠中に腸内で行っています。

睡眠中が最も腸を働かせる副交感神経が働きやすい時間帯だけからです。

しかし便秘対策で睡眠の質を高めようとしている人はいません。

腸の活性化をしようと腸もみはするかもしれませんが十分な睡眠と適切な運動をする人はいません。

運動をしなければ細胞に老廃物はたまりにくくなりますし、どこに老廃物がたまった細胞があるかを判断することはできません。

また、骨盤の形や背骨の動きによっても、自律神経が乱れ便秘は起こります。

もちろん、下痢も起こります。

便秘になる人も下痢になる人もいるということであって、必ずしも同時に発症するということではありません。


4.便秘対策で治りにくい理由

骨盤は腸の受け皿的存在です。

しっかりと腸が働ける環境を提供できる骨盤の形であればいいのですが、骨盤の形によっては、腸が働きたくても働けなくなる場合があります。

背骨は自律神経が出入りする場所でもあります。

自律神経は自動的に内臓の状態を健康に保つよう常に内臓が働けるように調整してくれている神経です。

しかし、背骨が固まっていたり周辺の筋肉が固まっていたり、体重オーバーで背骨がつぶれていたりすれば自律神経が機能しません。

結果、便秘を一般的な対策で治そうとしても治りにくい理由がここにあります。


5.血流を良くするも悪くするも本人次第

もう一つ多いのが腹部の血流低下です。

お腹や腰、お尻などにある筋肉や運動量が低下すれば血流が悪くなります。

腰は捻じったり、回転できる関節になっていますが、動かすかどうかは本人次第です。

筋肉や関節を動かさなければ、血液が動くことはありません。

動かさなかった場所には血流が生まれないので残念ながら、常に冷えた状態になり、腸の機能は落ちてしまいます。

とはいえ、筋肉や関節を動かしすぎても、疲れがたまり血流障害を起こすこともあります。

持っている筋肉や関節に見合った運動量を常に行えないと、体調管理は難しいのです。

でも、その筋肉と関節にしているのは他の誰かではなく、あなたの身体はあなたの意志によって行動したりしなかったりするわけですから、設定が重要です。

動く予定があるならば、動ける肉体を作る。

肉体を作らなければひたすらじっとしておく。

このルールが守れないと自律神経が乱れて様々な症状が発症することになります。

ちなみに現時点で便秘ということであれば、日常の行動と肉体が一致していないという表れになります。


6.運動すると現状の肉体が明確になる

腸の機能が低下して便秘になっているのであれば、腸の機能を活性化させるような運動が必要になります。

運動のし過ぎで筋肉の疲労が起き便秘になっているのであれば、運動量を控えるか運動後のケアを徹底すれば改善できます。

やったことの結果によって現状の肉体を判断することができます。

しかし、世の中の便秘対策には、このような基礎的なものが注意書きの中にもありません。

なので、便秘を体質と呼んで諦めてしまう人が出てくるようになっているのです。

キュアハウスでは、このような隠れた理由で便秘に悩むいわゆる自律神経失調症だったり骨格異常による諸症状を見ていく治療院です。


まとめ

便秘はあくまでも自律神経失調症による症状の一部です。

便秘も自律神経失調症も普段行っている行動や特別な行動をとることで起こったものと判断すると原因が見つけやすくなります。

原因が明確になったところで、あなた自身の近未来を想像して、今のままでいいのか?ダメなのか?

今のままでいい場合には、何もやらずに症状を受け入れていけばいいですし、受け入れたくない場合には肉体改造で問題を解決することができます。