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4種類の睡眠障害と自律神経の関係と改善するための手段について

4種類の睡眠障害と自律神経の関係と改善するための手段について

自律神経と睡眠障害の関係についてお話していきます。

この関係が理解できると、現状の自律神経の働き具合が理解でき、何をどうすれば睡眠の質を上げることができるのかがわかります。


1.自律神経(交感神経と副交感神経)の関係について

自律神経は、空腹と食事を取っているときには交感神経が働き、食後と睡眠時に副交感神経が働き消化吸収を行ないます。

また、筋肉が緊張していたり炎症を起こしているときには交感神経が働き、筋肉を動かしていなかったら固まったりしていると副交感神経が活動しやすくなります。

そして、起きている時間が長かったり眠気をこらえて残業を行なっているときには交感神経が働き、睡眠をしっかりと取れているときには副交感神経の働きで良い睡眠が取れるようになります。

このように、日常生活の中で自律神経を働かせています。

ちなみに、交感神経と副交感神経を合わせて自律神経です。


2.自律神経が乱れると4つの睡眠障害が作動する

自律神経が乱れると以下4つの睡眠障害が起きやすくなります。

1.入眠障害
2.中途覚醒
3.早朝覚醒
4.熟眠障害

睡眠障害にはそれぞれ違う意味があります。

そして、自分で対処しなければ改善できないものばかりだという説明をしていきましょう。


3.寝つきが悪くなると入眠障害

そして、睡眠は副交感神経の活動によって取れる行動なのですが、ストレスが多く、身体の緊張が抜けていなかったり間食を取りながらの仕事を行なうことで、交感神経が高まっている人が多く

筋肉の緊張が抜けず、呼吸数や心拍数が多いまま寝ようと思うと寝つくことができず入眠障害を起こします。


4.夜中に目覚める中途覚醒

また、精神的に追い込まれていたり、筋肉の緊張が強くじっとして寝ていると血流が止まってしまうタイプであれば夜中に目を覚まし、脳内でいつも考えていることを考え始め再度睡眠が取れなくなる場合と、寝ている体勢を変えることで止まっていた血流が動き出しまた眠れるようになる中途覚醒があります。

夜中のトイレもこの状態を表しているものになりこの萎縮した筋肉の状態ではじっとしていると血流がすぐに止まってしまうので寒さを感じて尿意が起こりやすくなるのです。


5.寝起きの早朝覚醒と疲労が抜けない熟眠障害

また、身体の機能回復よりも明日やるべき事の法が重要と捉えた身体になっていると早朝覚醒が起き、予定時刻よりも早めに目が覚めてしまいます。

さらには、睡眠は取っているけれど、疲労が抜けないという熟眠障害が起きるのは、副交感神経を活動させることが多い人の特徴です。

寝ることが趣味のような状態。

横になっているのが好きという状態です。

この場合、筋肉が育ちにくいので、ついつい横になってしまうのですが、改善方法は筋肉を付け動かす頻度を上げて、適度に交感神経を使う工夫が必要です。


6.一過性の解決と根本改善の違い

睡眠障害があっても、眠剤で寝れれば良いと考えている人が多いような気がします。

医師が出しているのだから問題ないだろうと薬を飲み続け、本来の睡眠とはかけ離れた睡眠をとることになっていきます。

そして、大きな問題は、睡眠障害の原因となる生活習慣には何も変化がないというところ。

要するに、眠れなくなる習慣があるにもかかわらず、薬の力で眠っているということです。

また、鍼灸や整体で筋肉の緊張を取ってその場では副交感神経が活動できるようになり、楽になった気持ちになります。

けれど、もっと大事なことは、その緊張は何で作っているのか?

仕事上の緊張であれば毎日の話になります。

では、毎日その緊張を取るようなことはできているでしょうか?

毎週や毎月治療院へ行って治療を受けても、その日は眠りやすくなってその他は変わらず睡眠障害を起こしているのでは何の解決にもなっていません。

だからこそ、治療を優先するのではなく、日常習慣のどこに落ち度があり、何を改善すれば良いのか自覚を持って過ごすことが睡眠障害を治すコツになります。


まとめ

4種類の睡眠障害と自律神経の関係性についてみてきました。

そして、睡眠の問題は本人が意味を理解し改善するか?そのままで行くか?

それとも薬の力を使って仮に眠っている状態を作り寝れていると思い込み続けるのか?

これが、睡眠障害の現状問題になっているところになります。

知っててやっているのと知らずにやっているのでは大きな差がありますので、まずは、知ることで現状の行為がいいのか悪いのかを判断できるようになりましょう。